奨学金
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【高校生保護者必見】奨学金の基礎知識

marimo502410
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はじめまして。元高校教員で現在は大学関係者の「まりも」といいます!

「奨学金って、種類が多くて正直よくわからない…」

そんな声を、保護者の方から本当によく耳にします。

まりも
まりも

学校の先生でもあまり理解していないケースも多いよ!

制度は複雑ですし、学校ごとに案内の方法なども違います。
そのため、高校3年生になってから調べ始めると、情報の多さに圧倒されてしまうというケースも少なくありません。

そこでこの記事では、高校生の保護者の方向けに「奨学金の基礎知識」と「準備の流れ」をわかりやすく解説します。

受験で忙しくなる前の今のうちに、全体像をつかんでおきましょう。

奨学金とは

奨学金の基本

奨学金とは、進学を希望する学生に対して経済的な支援を行う制度のことです。
現在では、大学生の約2人に1人が奨学金を利用しているとも言われています。

奨学金は大きく分けて、次の2種類があります。

■ 給付型奨学金

返す必要のない奨学金です。
学力や家計の状況など、一定の条件を満たす必要があります。
近年はこの給付型が増えており、経済的に厳しい家庭を中心に支援が広がっています。

■ 貸与型奨学金

卒業後に返還が必要な奨学金です。
無利子の「第一種」と、利子のある「第二種」があります。
借りた金額や返済期間によって、将来の負担が変わるため慎重に検討することが大切です。


また、奨学金には次の2つのタイプがあります。

  • 高校在学中に予約して申し込むタイプ(予約採用)
  • 大学入学後に申し込むタイプ(在学採用)

さらに、奨学金によっては世帯年収や成績、作文(志望理由)などの審査が行われる場合もあります。

トマトくん
トマトくん

僕が作文書かなきゃいけないの大変だなー

まずは「どんな種類があるか」「どのタイミングで申し込むか」を押さえておきましょう。

大まかな流れ

奨学金は、申請先によって手続きの方法が少しずつ異なりますが、基本的な流れは次のようになります。

① 募集要項を確認する

まずは、各団体(日本学生支援機構・地方自治体・民間財団など)が公表している募集要項を確認します。

給付型・貸与型のどちらなのか、成績や家計などの申込条件を満たしているかをチェックしましょう。

この段階で、自分の家庭に合った奨学金をいくつか候補としてピックアップしておくのがおすすめです。

② 必要書類を準備する

次に、所得証明書・成績証明書・志望理由書(作文)など、指定された書類を用意します。

奨学金によっては、学校を通して申請するものや、学校長・担任の推薦書が必要な場合もあります。

必要書類の準備には時間がかかるため、余裕をもって取り組みましょう。

③ 申請・審査・結果通知

書類を提出すると、各団体で審査が行われます。
審査結果は、数週間から数か月後に学校または本人あてに通知されます。
審査を通過した場合は、奨学金の決定通知や採用書類の提出をもって手続きが完了します。

注意点

奨学金の申請時期は、高校3年生の受験準備と重なる時期に行われることが多いです。
そのため、2年生のうちからおおまかな流れを理解し、必要書類や条件を確認しておくと安心です。
特に「予約採用」の奨学金は高校在学中に申し込みが必要です。

奨学金の主な種類

日本学生支援機構(JASSO)

まず検討したいのが、最も多くの学生が利用している日本学生支援機構(JASSO)の奨学金です。

「どの奨学金の対象になるのか」「給付・貸与の金額はどのくらいか」を簡単に調べたい場合は、JASSO公式サイトの【進学資金シミュレーター】がおすすめです。

家庭の収入や進学先の種類を入力するだけで、おおまかな支援額を自動で試算できます。

また、というものがあり、解説動画も公開されています。

また、文部科学省が行っている「高等教育の修学支援新制度」も重要です。

この制度では、給付型奨学金に加えて、授業料や入学金の免除・減額が受けられる場合があります。

給付型奨学金の支援額は、主に次の3つの要素によって大きく変わります。

世帯年収と扶養している子どもの人数
子どもの人数が多い家庭ほど支援の対象になりやすい傾向があります。

学校の種類(大学・短大・専門学校など)
 進学先の種類によっても給付額は異なります。たとえば大学よりも専門学校の方が支給額が少ない場合もあります。

自宅通学か自宅外通学か
 一人暮らしなど自宅外から通う場合は、生活費の負担が大きくなるため、給付額も高く設定されています。

公式サイトではわかりやすい解説動画も公開されているので、一度確認しておくと安心です。

奨学金制度は年によって内容が更新されることもあります。

最新の情報を知りたい場合は、日本学生支援機構の相談窓口(0570-666-301)へ問い合わせてみましょう。

地方公共団体・大学の奨学金

日本学生支援機構(JASSO)以外にも、各都道府県や市町村、さらには大学が独自に実施している奨学金制度があります。

たとえば、地元出身の学生を応援するための「地域限定の給付型奨学金」や、卒業後に一定の条件を満たすと返還が免除される制度など、内容は自治体によってさまざまです。

また、大学独自の奨学金には、成績優秀者を対象とした給付型や、特定の分野(理系・教育・看護など)を支援する奨学金もあります。これらはJASSOと併用できる場合も多く、進学先選びの際に大きなポイントになります。

まずは、「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度検索」で検索してみましょう。

民間団体の奨学金

企業や財団法人など、民間団体が提供している奨学金制度も数多く存在します。
大手企業のグループ財団から、地元企業が運営する地域密着型の奨学金まで、その種類は非常に幅広いのが特徴です。

内容も多様で、給付型・貸与型の両方があります。
たとえば「特定の分野で活躍する人材を育てたい」という目的で設立されたものや、成績・人物重視型、家計支援型、地域貢献型など、団体ごとに選考基準が異なります。

民間の奨学金は応募時期や書類の提出方法がそれぞれ異なるため、早めの情報収集が大切です。
とはいえ、高校2年生のうちは無理に探し回る必要はありません。まずは、学校を通して案内される奨学金情報をチェックしておけば十分です。

トマトくん
トマトくん

トマト専用、給付型奨学金があればいいのになぁー

まりも
まりも

変なこと言ってないで、まずは宿題やりましょう。

トマトくん
トマトくん

……

奨学金を考えるときの流れ(高校3年生になる前に)

では、どのような手順で奨学金を検討していくべきかを解説します。

① 日本学生支援機構の奨学金を検討

② 地方公共団体の奨学金をチェック

③ 民間団体などその他の奨学金

  • 学校を通して案内される奨学金情報をチェック

注意点

  • 奨学金の案内は、学校あてに届くことが多いです。
  • そのため、学校からどのように保護者へ案内が届くのかを確認しておくことが大切です。
  • 特に、生徒本人がプリントを持ち帰る形式の場合は要注意!お子さんがうっかり配布物を渡し忘れることもあります。

まとめ

奨学金は、「知っているかどうか」で選べる選択肢の幅が大きく変わる制度です。
一方で、種類が多く、制度内容が複雑であることも事実です。

この記事で紹介したように、奨学金にはさまざまな種類があります。

  • 日本学生支援機構(JASSO)
  • 地方公共団体や大学独自の奨学金
  • 民間団体の奨学金

それぞれ対象条件や申込時期、給付額が異なるため、全体像を把握しておくことが重要です。

高校2年生のうちに、まずは「どの制度が利用できそうか」を家族で話し合い、必要書類や準備のスケジュールを確認しておくと安心です。

トマトくん
トマトくん

いつもありがとうございます…

ABOUT ME
まりも
まりも
私は元高校教員として受験生の担任を務め、現在は大学関係の仕事に携わっています。
昔とは、受験の仕組みも世の中もすっかり変わりました。
その中で、不安を抱える親御さんの気持ちは痛いほどわかります。

このブログでは、そんな不安を抱える保護者の方に向けて、 教育現場の情報や、受験生の保護者が知っておきたいことなどをお届けします。
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